ヒルトンのタイムシェアのオーナーの間では、「管理費が高い」という声がよく聞かれます。
確かに、タイムシェアは毎年管理費がかかります。しかも、管理費は毎年上がっていきます。
でも、本当に「高い」のでしょうか?
私は将来的に親から相続する予定の戸建ての別荘があります。
しかし、親はすでにこの別荘を使っていないので、時々私や家族が使ったり、修繕が必要な個所を見つけては業者を手配したりしています。
そうすると、タイムシェアと戸建ての別荘のそれぞれのメリットデメリットを感じることになります。
そこで今回は、ヒルトンのタイムシェアと戸建て別荘を、「どちらが得か」という単純な比較ではなく、別荘を所有するために必要なお金と手間という観点から考えてみたいと思います。
ヒルトンの管理費は高い、と言われる理由
購入代金を支払ったら終わり、ではなく、利用していなくても、毎年必ず管理費が発生する
ヒルトンのタイムシェは最初に物件を購入する代金がかかります。
が、物件の代金を払ったら終わりではなくて、リゾートや部屋によって、年間管理費がかかります。これはリゾートを利用してもしなくてもかかるコストです。
しかも管理費は将来的に上がる可能性がある
しかも管理費はずっと定額ではありません。
物価や人件費に合わせてあがります。所有しているリゾートの改修計画があれば、やはり上がります。最近は円安が管理費の高騰に拍車をかけました。
ヒルトンの管理費は何に使われている?
ヒルトンのタイムシェアはリゾートごとにオーナー組合があり、それぞれ年次大会で前年度の収支報告を行ったり、次年度の予算の承認を行います。英語ではありますが、予算案も送られてくるので、それを見ると、自分が所有しているリゾートがどのように運営され、年間管理費が使われているかがわかります。
たとえば私が所有しているラスベガスのブルバードだと
- 管理部門の経費
- スタッフの人件費
- ハウスキーピングやクリーニング
- セキュリティ
- 従業員のユニフォーム
- 敷地内の植栽などの手入れ
- プール&スパ
- リゾートのリクリエーション
- 電気・水道・ガス
- ごみ
- ケーブルテレに
- 建物や設備の維持管理
- 保険
- 税金
- 将来の修繕・改修のための積立
などが書かれています。
修繕積立金は、屋根、外壁、敷地内道路の舗装、インテリアなどの項目に分かれて予算が立てられています。




なぜヒルトンの管理費は毎年上がるの?
ヒルトンから送られてくる予算案を見るとわかりますが、
- 人件費や物価が上がれば維持費も上がる
- 建物は年数が経てば修繕が必要になるし、修繕に備える必要がある
- 災害や保険料など予測できないコストもある
管理費が上がること自体が問題なのではなく、私達が行くたびに快適な滞在をするために必要な維持管理をするためには負うべきコストなのかな、と思います。
では、戸建て別荘なら管理費は安い?
管理手数料がかかる場合があります
戸建て別荘も最初は物件の購入費がかかるのたタイムシェアと同じです。
私が親から相続する予定の戸建て別荘は富士急が開発した十里木高原にある別荘で、毎月管理料が2万円弱、年間20数万円かかります。年間管理料がかかるのはヒルトンと同じです。若干、ヒルトンの年間管理費よりは安いかな、といったところです。

この管理料で、ひと月に1回、風通しをしてくれたり、家の周りの植栽を確認してくれたり、外壁や屋根などの傷みがないかなど、チェックしてくれます。
しかし、この管理料では部屋の清掃やアメニティの補充、リネンの交換、建物や設備の維持管理、修繕はしてくれません。光熱費も含まれません。
メンテナンスは手間も費用も自分持ち 例えば修繕費は100万円単位
部屋の掃除や庭の手入れは自分でしますし、必要に応じて業者に依頼した場合は自己負担です。
写真はウッドデッキですが、湿気の多い高原の上に秋には落ち葉がつもるので、定期的にベランダを塗装しなおしたり、修繕あるいは全面的に付け替えなくてはいけません。だいたい100万円単位の工事になります。

つい最近、2階のベランダの根太が腐っていたのでベランダの取り外しと屋根と外壁の塗装をし直しましたが、これだけで250万円かかりました。
建て替えはまだ考えていませんが、建て替えまでとなると、家を1軒建てるわけですから、もっとまとまったお金が必要になります。
それでも、戸建て別荘には、ヒルトンにはない魅力がある
いろいろ自分の手を煩わせなくてはいけなくて、いろいろ費用がかかる戸建て別荘ですが、それでも、ヒルトンにはない魅力もあります。
- 自分の好きな時に行ける。「今週末行こう」と思えば行ける。
- 自分の家として使える。家具も食器も衣類も置いておける。
- 何日滞在してもいい。「ポイントを使い切らなければ」ということを気にしなくても済む。
- 建物そのものを自由に使える。庭や周辺環境、コミュニティも、自分の別荘として楽しめる。
この「いつでも行ける気楽さ」は、ヒルトンのタイムシェアにはない戸建て別荘の大きな魅力です。
逆に、ヒルトンのタイムシェアには戸建て別荘にはない魅力がある
今度は反対側から考えます。
ヒルトンのタイムシェアには
- 管理を自分でしなくていい
- 建物の修繕や設備更新を自分一人で抱えなくていい
- ホテルのようなサービスを受けられる
- 一つの家に縛られず、旅行先を変えられる
- 「別荘を持つ=家を管理する」ではなく「旅行を楽しむ」ことに集中できる
といった、戸建て別荘にはない魅力があります。
戸建て別荘がありながら、ヒルトンのタイムシェアを購入したきっかけは「アラカンでタイムシェアを購入したきっかけ HGVとの出会いーヒルトンタイムシェア入門0」をご覧いただければと思います。
結局、ヒルトンのタイムシェアと戸建て別荘、どちらが得なのか?
ここまで述べてきた、タイムシェアと戸建て別荘のメリットデメリットをまとめてみます。
| 戸建て別荘 | ヒルトンタイムシェア | |
| 管理の手間 | 大きい | 小さい |
| 行きたいときに行ける | ◎ | △ |
| 滞在日数の自由度 | ◎ | 〇 |
| 維持費の分かりやすさ | △ | 〇 |
| 修繕・建替え | 全額自分で負担 | 持ち分に応じて |
| 旅行先の自由度 | △ | ◎ |
| 「自分の家」という感覚 | ◎ | 〇 |
| 旅行を楽しむ手軽さ | 〇 | ◎ |
こうして比べてみると、単純に「どちらが安い」「どちらが得」とは言えないことがわかります。
別荘は「所有の仕方」から考えてみるといいかも
別荘には様々な所有形態があります。
- 戸建て
- タイムシェア
- リゾートマンション
所有にこだわらなければ、ホテルやコンドミニアムを必要な時だけ利用する、という選択肢もあります。
結局、「それが一番得なのか」ではなく、「自分はどんな別荘ライフを送りたいのか」がポイントなのではないでしょうか。
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